
アピキサバンの先発品は「エリキュース錠」として2.5mgおよび5mgが保険収載されています。
参考)商品一覧 : アピキサバン
2.5mg錠はおおよそ1錠110円台、5mg錠は200円台と、他の直接経口抗凝固薬(DOAC)と比べても中〜高価格帯に位置します。
参考)https://medical.itp.ne.jp/kusuri/shohou-20120000001089/
販売会社はブリストル・マイヤーズスクイブとファイザーの共同開発品であり、添付文書やインタビューフォームでも両社の名称が明記されています。
参考)ファイザー株式会社、経口抗凝固薬FXa阻害剤「エリキュース錠…
規格は現時点で錠剤のみであり、散剤やOD錠などは展開されていないため、嚥下困難患者では粉砕や他剤への変更の検討が必要になります。
日経メディカル処方薬事典は、先発・後発の区分と薬価の一覧を確認したいときに有用です(薬価比較の参考)。
アピキサバン錠の薬一覧|日経メディカル処方薬事典
アピキサバン先発エリキュースの適応は、非弁膜症性心房細動における脳卒中・全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症・肺塞栓症)の治療および再発抑制など、多岐にわたります。
参考)ELIQUIS®(一般名:アピキサバン)の心房細動患者におけ…
静脈血栓塞栓症の治療では、通常成人に対しアピキサバンとして1回10mgを1日2回7日間投与した後、1回5mgを1日2回に減量するという負荷投与を含む用法が採用されています。
参考)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000007630.html
心房細動に対する用量は通常1回5mgを1日2回ですが、高齢、低体重、腎機能低下などの条件を満たす場合には2.5mg 1日2回への減量が推奨されます。
参考)https://www.pmda.go.jp/drugs/2015/P20151210001/670605000_22400AMX01496_A100_1.pdf
承認に際しては、大規模臨床試験によりワルファリンと比較して脳卒中・全身性塞栓症抑制効果と出血安全性が検証されており、その結果がFDAや国内審査報告書で詳細に示されています。
ブリストル・マイヤーズスクイブのプレスリリースは、新適応取得時の用量設定や臨床試験データの概要を確認する際に参考になります(静脈血栓塞栓症関連の用量確認に有用)。
エリキュース錠(一般名:アピキサバン)の新たな効能・効果承認
アピキサバンは、活性化第X因子(FXa)を選択的かつ可逆的に阻害することで、プロトロンビンからトロンビンへの生成を抑制し、結果としてフィブリン血栓形成を抑えるFXa阻害薬です。
参考)https://www.pmda.go.jp/drugs/2015/P20151210001/670605000_22400AMX01496_D100_1.pdf
ワルファリンのようなビタミンK拮抗薬と異なり、複数凝固因子の合成抑制ではなくFXa一点を標的とするため、用量依存的で比較的予測しやすい抗凝固作用プロファイルを示します。
一方で、FXa阻害薬であっても出血リスクは存在し、添付文書では「重篤な出血の場合には死亡に至るおそれがある」と明記されており、投与前の出血リスク評価と出血時対応体制の整備が求められます。
アピキサバンは腎排泄率が他のDOACより低いとされ、腎機能低下時にも比較的使いやすいと認識されていますが、審査報告書では腎機能別の安全性データも提示されており、eGFRに応じた慎重な用量選択が重要です。
PMDAの審査結果報告書は、FXa阻害薬としての薬理や腎機能別の安全性データを詳細に確認する際に参考になります(薬理と安全性評価の根拠を知るためのリンク)。
アピキサバンに関するPMDA審査報告書(薬理・安全性パート)
アピキサバン先発エリキュースは、国内薬価検索サイトでも「先発品(後発品なし)」と明記されており、現時点でジェネリック医薬品は収載されていません。
参考)アピキサバン錠の薬一覧|日経メディカル処方薬事典
このため、医療機関・薬局においては薬剤費削減のためのジェネリック置換という選択肢がなく、DOAC間のスイッチ、ワルファリンとの比較など、レジメン全体でのコスト最適化が重要になります。
参考)エリキュース錠5mgの先発品・後発品(ジェネリック) - デ…
薬価は年次改定により変動しますが、日経メディカルや各種薬価検索サービスでは、先発・後発区分とともに最新薬価が一覧で提供されており、レセプト点検や院内フォーミュラリ策定時に有用です。
意外な点として、アピキサバンはFXa阻害薬群の中でも適応拡大が比較的早期から積極的に進められており、新効能追加のたびに再評価が行われてきた経緯があり、これがジェネリック参入時期の見通しを読みづらくしている側面もあります。
Data-indexの医薬品検索は、具体的な規格コードとともに先発・後発区分を確認する際に有用です(ジェネリック未収載の事実確認に役立つリンク)。
エリキュース錠5mgの先発品・後発品(ジェネリック)検索
アピキサバン先発エリキュースは、ワルファリンとの比較試験だけでなく、他のDOACとの間接比較やネットワークメタ解析でも検討されており、出血リスクプロファイルで優位と評価される報告が少なくありません。
臨床現場では、腎機能や高齢、消化管出血歴などに応じてDOACを選択するケースが多く、腎排泄率が比較的低いアピキサバンは、慢性腎臓病患者でレジメン変更の際に「スイッチ候補」として挙がることが多い薬剤です。
一方、ジェネリック未収載で薬価が高めであることから、施設方針として「まずは他DOACを第一選択とし、特定条件でアピキサバンに切り替える」という運用もみられ、薬剤経済学的視点を交えた個別最適化が求められます。
今後ジェネリックが登場した場合、薬価低下によりアピキサバンを第一選択に据える施設が増える可能性もあり、現時点から薬理・臨床データを整理しておくことは、フォーミュラリ改訂や患者説明において大きなアドバンテージとなるでしょう。
PMDAおよびメーカー発表資料は、他DOACとの違いや承認時の臨床データを確認するうえで参考になります(比較検討の背景理解に有用なリンク)。
ELIQUIS(一般名:アピキサバン)の心房細動適応に関するFDA申請受理