
テルミサルタン(一般名:Telmisartan)は、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)として高血圧症治療に広く用いられています。この薬剤は、生理的昇圧物質であるアンジオテンシンII(A-II)がAT1受容体に結合するのを阻害し、血管収縮作用を抑制することで降圧効果を発揮します。
参考)テルミサルタンの副作用・効果が出るまでの期間を医師が解説
むくみ(浮腫)の発生メカニズムには、主に以下の2つの経路が関与しています:
参考)https://ubie.app/byoki_qa/medicine-clinical-questions/lvd1crx_d
参考)https://dsu-system.jp/Web/drug_detail_new_v3?seq=2394&b_flg=1b_flg=1" target="_blank" rel="noopener">DRUG STAFETY UPDATE - 医薬品安全対策情…
添付文書においても、「尿量減少、むくみ、全身倦怠感」が腎機能障害の初期症状として明記されています。
参考)https://med.daiichisankyo-ep.co.jp/products/files/1205/430773_2149042F1033_1_00_04G.pdf
テルミサルタン服用中に現れるむくみの症状は、その発生部位や随伴症状によって臨床的に重要な意味を持ちます。
参考)https://medical.itp.ne.jp/kusuri/shohou-20120000003503/
血管性浮腫の特徴。
参考)降圧薬で腸管血管性浮腫の報告、重大な副作用を改訂/厚労省|医…
腎機能障害に伴う浮腫の特徴。
参考リンク:PMDA 添付文書(重大な副作用 血管性浮腫の詳細)
2025年9月に厚生労働省より、ACE阻害薬やARBを含む降圧薬で「腸管血管性浮腫」のリスクが改訂指示されました。これにより、腹痛・悪心・嘔吐・下痢を伴う腸管症状が、血管性浮腫の一表現型として認識されるようになりました。
参考)テルミサルタンなど多くの高血圧症治療薬で腸管血管性浮腫が、抗…
テルミサルタンを含むARB製剤では、高カリウム血症のリスクが知られています。この副作用は、レニン-アンジオテンシン系の阻害により、アルドステロン分泌が抑制され、結果としてカリウムの排泄減少を引き起こすためです。
参考)https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00066753.pdf
高カリウム血症の初期症状:
むくみと高カリウム血症の関連性。
参考リンク:医師によるテルミサルタンの副作用解説(高カリウム血症の詳細)
高血圧自然発症ラットを用いた前臨床研究では、テルミサルタンの0.3~3mg/kgの4日間連続経口投与により、最大で55mmHgの降圧作用を示すことが報告されています。この強力な降圧効果が、特に高齢者や腎機能低下患者で過度の血圧低下を引き起こし、腎血流減少による腎機能障害と高カリウム血症のリスクを招く可能性があります。
配合剤の臨床的メリット。
ただし、利尿薬併用時には以下の点に注意が必要です。
2025年9月の厚生労働省による添付文書改訂で、ARB製剤を含む降圧薬で「腸管血管性浮腫」が重大な副作用として明記されました。これは、従来の顔面・喉頭浮腫とは異なる、比較的知られていない副作用です。
腸管血管性浮腫の臨床的特徴。
参考)https://www.pmda.go.jp/files/000277033.pdf
参考)https://ubie.app/byoki_qa/medicine-clinical-questions/s30rwbvxue2
診断の難しさ。
腸管血管性浮腫は、腹痛・嘔吐・下痢などの非特異的な消化器症状で発現するため、急性胃腸炎や過敏性腸症候群などの一般的な消化器疾患と鑑別が困難です。特に、テルミサルタン服用歴がある患者で反復性の消化器症状を呈する場合、この副作用を疑う必要があります。
臨床的対応。
参考リンク:腸管血管性浮腫の症例報告と臨床的留意点(医師向け情報)
【第3類医薬品】キューピーコーワゴールドαプレミアム 280錠