臨床心理士になるには、日本臨床心理士資格認定協会が実施する資格審査に合格する必要があります。受験は誰でもできるわけではなく、指定大学院や専門職大学院の修了など、所定の受験資格が前提です。
参考)臨床心理士になるには
受験資格は複数ありますが、実務でよく使われるのは大学院進学ルートです。学部の専攻そのものより、大学院で何を学び、どの指定区分に入るかが重要になります。
指定大学院では、臨床心理学特論、臨床心理面接特論、臨床心理査定演習、臨床心理基礎実習、臨床心理実習などの科目が重視されます。試験だけでなく、実習と面接技法の積み上げが前提になっている点が特徴です。
意外に見落とされやすいのは、臨床心理士は「面接の資格」だけではなく、研究と地域支援まで含めて評価されることです。現場志向であっても、調査や論文読解の力が必要になります。
資格審査は一次試験の筆記と二次試験の面接で構成されます。一次試験は多肢選択方式と論文記述、二次試験は口述面接で、基礎知識だけでなく臨床判断も見られます。
合格率は近年6割台で推移しており、難関すぎる一発勝負というより、受験資格を満たした上で基本を外さないことが重要な試験です。とはいえ、筆記と面接の両方があるため、知識偏重でも実践偏重でも不十分です。
臨床心理士は取得して終わりではなく、5年ごとの資格更新が義務づけられています。更新には研修会参加や研究論文の公刊などで、5年以内に15ポイント以上を取得する必要があります。
資格更新があるため、取得後も学び続ける姿勢が不可欠です。医療現場や教育現場で信頼を保つには、知識の更新を制度として組み込んでいることが大きな意味を持ちます。
臨床心理士を目指す人が意外とつまずくのは、心理臨床経験の「勤務形態」です。有給の従事経験が基準で、ボランティアや研修員は原則として認められません。
さらに、記事としては公認心理師との違いにも触れると読者の理解が深まります。国家資格と民間資格の両方が並立しているため、何を目指すかで進路設計が変わるからです。
受験資格と試験制度の一次情報です。
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「臨床心理士になるには」
資格の更新制度と受験資格基準の確認に使えます。
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「資格認定事業」
受験資格、試験内容、合格率、大学院カリキュラムの整理に役立ちます。
立正大学「臨床心理士の資格とは 取得方法・試験概要等を解説」