
メガーは絶縁抵抗計の通称で、電線や機器が電気を外へ漏らしにくいかを測る機器です。測定結果はMΩで表示され、数値が大きいほど絶縁状態が良好と判断します。保守点検では漏電や感電、火災の予防に直結するため、仕組みを最初に押さえることが重要です。
参考)【初心者向け】絶縁抵抗測定(メガー)の正しい測定方法と判定基…
測定前に最優先するのは、対象回路が無電圧であることの確認です。ブレーカーを切るだけでなく、検電器やAC-V測定で電圧ゼロを確かめてから作業します。通電状態のまま測ると、感電や機器破損の危険が高くなります。
参考)http://www.eonet.ne.jp/~y-326/newpage67.htm
意外に見落としやすいのが、電源OFFでも残留電荷が残るケースです。長い配線や静電容量の大きい回路では、測定前後の安全確認が結果以上に重要になります。
参考)絶縁抵抗計(メガー)とは何?使い方を実体験交えてわかりやすく…
レンジ選択は、対象の定格電圧に合わせて決めます。低圧設備では250V、500V、1000Vなどを使い分けるのが一般的で、必要以上に高い電圧を掛けないことが基本です。JISや関連規格でも、1000V以下の可搬型絶縁抵抗計が対象として整理されています。
参考)https://webdesk.jsa.or.jp/jis/W50M0070/?draft_no=373
| 対象の例 | よく使うレンジ | 注意点 |
|---|---|---|
| 100V系回路 | 125Vまたは250V | 精密機器の接続状態を必ず確認します。 |
| 200V系回路 | 250Vまたは500V | 負荷の耐圧を意識して選びます。 |
| 高めの低圧設備 | 500V | 図面と実機の両方で確認します。 |
実際の測定は、接続後に測定ボタンを押し、値が安定したところで読み取ります。アナログ式なら針の振れ方、デジタル式なら表示値の変化を見て、安定後の数値を記録します。測定直後は値が動きやすいため、即断しないほうが実務では安全です。
図解で差が出るのは、アースチェックの説明です。ワニ口クリップが絶縁部をつかんでいないか、金属部で0Ωになるかを先に確認すると、現場での「測れたつもり」を防げます。
測定後は、対象に残った電荷を放電してから触ります。最近の機種には自動放電機能があり、安全性の面で有利です。放電を省くと、測定後に端子へ触れたときの感電リスクが残ります。
参考)https://webdesk.jsa.or.jp/preview/pre_jis_c_01302_000_000_2018_j_ed10_ch.pdf
判定基準は回路電圧で見るのが基本で、低圧回路では0.1MΩや0.2MΩなどの基準が参照されます。ただし、これは最低限のラインであり、新設設備や保全の現場では、より高い値を良好とみなすことが多いです。数値そのものだけでなく、前回値からの低下傾向を見るのが実務では有効です。
もう一つの盲点は、測定値の比較方法です。単発の合否だけでなく、同じ季節・同じ湿度条件で履歴を残すと、劣化の兆候を早めに拾えます。これは「今日合格か」より「半年後にどう変わったか」を見る運用で、保全ではかなり有効です。
参考)絶縁抵抗計(メガー)の使い方|原理・測定手順・主要メーカーま…
参考になる日本語資料として、絶縁抵抗計の規格概要は日本規格協会の案内が分かりやすいです。規格の位置づけを押さえるなら、この部分が有用です。
日本規格協会の絶縁抵抗計規格案内
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